「生きること 想うこと」 仕事のこと人としての思いを自由に書いていこうと思います。

住宅販売会社での営業 ログハウス販売会社の営業として20年 酒類ディスカウントチェーン本部として7年 人事担当 新規事業戦略取締役としての企業経験から 仕事やブランディング戦略 転職など新入社員や中堅社員 管理職の方々に少しでも役に立つコーナーにしていきたいと考えています。

豊かになり 失くしたもの

新幹線、やがてリニアモーターカーが完成して、都市間の距離はどんどん縮まり

コンビニやスーパーの24時間営業でお金さえあれば食に困ることなく

子供の時から 贅沢な食に包まれ 大人になってやりたいこと食べたいモノなど今の小学生にはないのではないだろうか?

 

音楽もネット配信が主流になり 聞きたいアーティストもYouTubeを開けば 無料で閲覧 視聴できる。

 

もう 足りないものは ないのではないでしょうか?

 

生活は豊かになり 冬暖かく 夏も涼しい。エアコンのない家は少なく、冷蔵庫を開ければ 冷たい飲み物が当たり前のようにある。

 

生活の豊かさとひきかえに心の豊かさをどんどん失くしていく。

時間はもうゆっくりと流れない

事業スピードも恐ろしく早くなり 事業計画もままならない。

 

政治も経済も先が読めないのは 人間の進行スピード、判断スピードを世の中のスピードが超えてしまっているからではないだろうか?

 

進歩しない勇気も必要なのではないかと思う。

ゆっくりと歩く時間も必要なのではないかと思う。

 

つまらないことやくだらないことが大切なのではないだろうか、

 

 

 

 

壊れていく食事の時間

以前は気になっていて いつからか気にならなくなったものがある。

 

 コンビニの前で アスファルトに座っておにぎりを食べる中高生。

 ファミレスで 我が家のように駆けずり回る小さな子供

 牛丼屋で大声で文句を言う 中年のおじさん

 

おそらく あまりにも目につきすぎて慣れてしまった。

 

「食事は きちんと椅子に座って食べなさい」

「立って たべるなんてみっともない」

「お店の人に 悪いでしょう」

子供のころ 母親によく言われた言葉たち。

我が家はそうではなかったが、友人の家なんかは父親が帰ってくるまでは箸ももてなかった。

きちんと「いただきます」を言い 終われば「ごちそうさま」と言う

当たり前のことがなくなり、子供たちは「ひとり」で食事をして

父親も遅い帰宅で「ひとり」で食べる。

 

昭和の子供はいい服を着て「おでかけ」してデパートのレストランで食事をするのが楽しみだった。今は外食も頻繁になり(日本経済を実は支えている産業だが)回転ずし

うどんチェーン ラーメン店 イタリアンレストランチェーン とんかつ屋 少し車を走らせば 地方の小さな町でも結構店を見つけることができる。

コンビニもいたることころにあり お金さえあれば食べることに苦労することはないだろう。

 

便利さと引き換えにしたのは きちんとした時間を失くしたこと。

食卓を囲み 今日あったことを話す。もちろん楽しい話題ばかりではなく、学校であったこと、先生に怒られたこと、子供は緩やかに子供としての自覚を持ち、親は緩やかに親としての自覚を持っていく。

 

食事の時間が崩れたことで たいせつな「こころ」が分からなくなってきた現代。

かろうじて「家族」をつなげているのはひょっとしたら「演技」かもしれない。

 

日本人は豊かになり 便利さを手に入れたが、同時にこころの豊かさはどんどん

失っているような気がする。

「もったいない」よりは「みっともない」という気持ちを大切にした方が良いんじゃないかそんな風に思う今日この頃・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

住宅営業 関わり合いの選択

人は客観性が強い時ほど 判断が冷静になり、いろんなことが心に

 

印象として残りやすいのです。

 

計画が具体的になる前、つまり新規来場されたときがそうなのです。

 

他者の意識=顧客の気持ちが 移り変わりだすのはこの時なのです。

 

営業マン探しに来ているというのは 「さあ探そう」と決めてきているのでは

 

なく 無意識のうちに関わりを選択して行っているのです。




高校の時 クラスが変わって 初めての友達に出会うとき

 

「 こいつとは 馬が合いそうだな 」

 

「 あっ 音楽の趣味が一緒 」

 

「 なんか感じの悪いやつ 」

 

そんなことを考えながら みんな選択をしていませんでしたか?




関わりのある人の選択。人が人の中で生きていく限り永久に

 

続くこと。

 

会社の選択 買い物の選択 合コンの選択 友人の選択

 

趣味仲間の選択 恋人の選択 結婚の選択 家を建てる選択

 

手にいれる物の選択であっても たとえネット販売であったとしても

 

人の関わりが 感じの良い悪いにつながっていくのです。




営業という仕事は その選択に大きく関わっている仕事だからこそ

 

他者の意識を気にして 仕事をする必要があるのです。




上司 先輩 後輩そして同僚

 

彼等の評価が気になりますか?

 

彼等が 自分のことをどう思っているか気になりますか?

 

気にならないと答えた方

 

営業失格です。

 

強がりで言ったのならば良しとしましょう。

 

ただし本当に まわりがどう思っているかが気にならない人は

 

顧客のことも気にならないのです。

 

顧客のことが気にならない人は もちろん顧客の意識も気にならず

 

結果 他者の意識より自己の意識を重視する人なのです。

 

そういう人は残念ながら営業というサービス業に向いていないのです。




「俺は仕事上ではプロだから 顧客のことは最大限考える。

 

ただしふだん 上司の顔色なんか見る必要もないね。」




すばらしい と言いたいところですが、このセリフ大半の人が

 

感じのいい人とは思わないでしょう。

 

それこそが 自己意識への甘えなのです。




横道に それますが、金八先生のパートⅡで不良の加藤優が

 

転校してきた時に 世間や学校に不満と怒りだらけの加藤に

 

金八が言います。

 

「おまえの優という字は 人の横に憂いがあるんだ

 

これは人の悲しみの分かる人間は 人に優しくて そして誰よりも

 

優れているんだ。そんな意味を込めてご両親は名前を決めたんだよ」

 

その時に 加藤はそのことをロクに聞いてもいなかったのですが

 

最終回、そして金八の退職の特番で文字通り優しさあふれるところが

 

見えます。




人は優しい人に惹かれます。厳しい上司が良いという人も、ただ厳しい

 

だけのひとには惹かれません。お客様も一緒です、優しくきちんとした人との

 

関係を選択します。

 

イソップ寓話集の中の「北風と太陽」でも最後に勝つのは 太陽なのです。

 

太陽は コートや上着を強制的に脱がせたのではないのです。

 

相手が 脱ぐような環境を作っただけなのです。

 

相手に 優しいのは 北風ですか太陽ですか?




もう わかってますよね。

 

契約は 取りに行くものではなく 契約する環境を作り上げて

 

行くことが 営業の仕事なのです。

 

選択されるような 環境をつくることを真剣に考えていますか?

 

優しさを 伝えるように努めていますか?